フッ素配合の歯磨き粉は幼児でも使える?幼児専用のフッ素歯磨きとは

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歯質を強化し、虫歯に強い歯を作ってくれるフッ素。歯磨き粉に配合される成分として、広く活用されています。しかし、一部の人からは「子供に使うのは危険」という声も聞かれます。果たして、子供に対してフッ素入りの歯磨き粉を使ってもいいのでしょうか? また、幼児用の商品には、大人用に比べてどのような違いがあるのでしょうか?

フッ素を使ってもいい年齢は? 危険はないの?

結論から申し上げて、子供の場合でもフッ素配合の歯磨き粉を使ってしまって問題はありません。ただし、ここで気をつけたいのが濃度の問題です。

フッ素の予防効果は、イオン濃度の高さで決まります。多くの製品では、これを950ppm(日本の薬事法で1,000ppm以下と定められているから)に設定しています。ちなみに、この濃度は500ppm増えるごとに予防の効果が6%向上すると言われています。また、500ppm以下では予防効果があるかどうか不明なようです。

子供用として販売されている商品の中には、吐き出しが苦手な子供のことを考慮し、濃度を500ppmに抑えているものがあります。うがいが苦手という子の場合には、こうした商品を選んでおいてもよいかもしれません。

3歳未満の赤ちゃんの場合はタイプにも注意

3歳未満の子供は“うがい”が上手にできない場合もあります。その時に備え、ジェル・泡・スプレータイプのものを用意しておくと安全です。このタイプであれば、ある程度飲み込んでしまっても問題ありません。なお、使用するのはおやすみ前の1回で十分です。ただし、フッ素を摂取しすぎるのは良くありませんので、分量について注意しましょう。

一度に使用する量はどれくらいが適切?

フッ素配合の歯磨き粉を使用する場合、ペーストの量は「年齢×1mm」というのが目安です。たとえば6カ月から2歳のタイミングであれば、ほんの数ミリで十分な効果があります。イメージとしては、爪切りで切られた爪程度です。5歳くらいの頃になれば、この量が5mm以下程度となります。
※上記の目安はフッ化物濃度が500ppmの場合です

子供にとってフッ素は危険じゃない?

「フッ化物急性中毒」という症状があります。これは、フッ化物を過剰摂取してしまうことで、褐色の斑点や染みが歯にできてしまうもの。特に1歳から3歳の間にかかりやすいと言われています。この症状に対する恐れが、「フッ素は危険なのでは?」という意見を生み出したと考えられます。

この症状が起こったのは、フッ化物が含まれる水道水を常飲していた国の人で、さらに日本ではフッ化物の全身応用は実施されていません。そのため、歯磨き程度のことでは余計な心配と言えるでしょう。実際に、歯科先進国のスウェーデンでは、歯が生えたばかりの子供に対し、500ppm濃度のフッ素歯磨きを推奨しているくらいです。

幼児用フッ素配合歯磨き粉の特徴と種類

子供用として販売されている歯磨き粉は、基本的な目的を虫歯の予防に置いています。これは、そもそも乳歯が虫歯になりやすい構造をしているためです。乳歯の虫歯はその後生えてくる永久歯にも悪影響を与えます。そのため、この時期の子供の歯はとにかく歯質を強化し、虫歯になりにくいことを目標にするのです。

一方、大人のお口の悩みは歯だけにとどまりません。多くの人が悩みと言われる歯周病予防も、目的としています。つまり、子供用が“歯”にアプローチするのに対し、大人用は“歯と歯ぐき”にアプローチを行っているのです。その他にも、以下のような違いがあります。

・研磨剤が少ない
乳歯は永久歯に比べてエナメル質や象牙質が薄い構造となっています。そのため、大人と同じようにゴシゴシと強く磨くと、表面が削れたり剥がれたりする可能性があります。子供用はこの点を考慮し、研磨剤の量が抑えられているケースが多いです。

・発砲剤が少ない
大人用と同じように発砲剤が含まれていると、子供の口ではすぐに泡が溢れかえってしまいます。そのため、発砲剤を少なくする工夫がなされています。

・味がついている
子供が歯磨きを楽しくできるよう、イチゴやブドウなど、さまざまな味が用意されているものもあります。

フッ化ナトリウムとモノフルオロリン酸ナトリウム

フッ化物には2つの種類があります。ひとつは歯科予防用として広く普及している「フッ化ナトリウム」。もうひとつは効果が薄めの「モノフルオロリン酸ナトリウム」です。

歯質強化などの効果についてはフッ化ナトリウムのほうが優れています。これは、イオンが直接歯に対して作用するからです。一方、モノフルオロリン酸ナトリウムは唾液で分解されることで作用がはじまります。

「じゃあ、フッ化ナトリウムを選んでおけば問題ないの?」とお考えになる方も多いでしょう。おっしゃる通り、基本的にはフッ化ナトリウムが配合された商品を選んでおいて間違いありません。ただし、吐き出しが苦手な子供の場合には、効果が薄いモノフルオロリン酸ナトリウムを使うのもおすすめです。お口の中に残ってしまったとしても、常に安心して利用できるでしょう。

おわりに

いかがでしたか? 子供のお口の健康を守っていくのに、フッ素は大きな味方となってくれます。中毒症などを心配される方もいらっしゃいますが、適切に使用していればほぼ問題はありません。ぜひこの機会に、導入してみてください。

歯磨き粉は口をゆすいだり、すすぐことができてからの使用でも良いと考えたりもしますが、意識が高いママ・パパは心配になるのかもしれません。どうしてもと・・・いう場合はブリアンという口の濯ぎが入らず飲み込んでも安全な製品も発売されています。気になったらご覧になったくださいね。

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