子供用のフロスや糸ようじ 使用頻度と守ってほしい5つの事

子供フロス頻度

虫歯予防をより効果的にする上で欠かせないのが、フロスや糸ようじ、歯間ブラシといった、いわば“歯ブラシ以外のデンタルケア用品”(補助用具)です。

今では子供用の商品も増えており、積極的に使用するお母さんも少なくありません。

しかし中には、使用頻度が分からなかったり、何となくの感覚でお子様に使っているという方も多いようですね。

そこで今回は、子供用の補助用具として代表的なフロスの効果と最適な使用法、注意点も含めて細かくまとめました。是非参考にして頂ければ幸いです。

隣接面の虫歯予防に欠かせないフロス

隣接面とは、専門用語で歯と歯の間のことを指します。

虫歯になりやすい部位の一つで、大人だけでなく子供であっても隣接面の虫歯は多数見られます。

歯と歯の間で発生するため、同時に二本の歯(接触する横の面)に害を及ぼすケースがほとんどです。

隣接面は歯ブラシの毛先が届きにくい

どんなに歯磨きを丁寧に行ったとしても、歯ブラシのみでの清掃効果は約50~60%といわれています。

特に隣接面の歯と歯がピッタリと接触している部分は、歯ブラシの毛先一本分の幅よりも狭いため、清掃することができません。

ピッタリと接触している部分を清掃する役割をもつのが、フロス(糸ようじ)です。

フロスを使用することで清掃効果が2割増加

実は、虫歯のうち約9割が隣接面の虫歯といわれています。

歯ブラシのみでの清掃率が全体の5~6割なのに対し、フロスはたったの2割ですが、その不足によって今も多くのお子様が虫歯に悩まされているのが現状です。

清掃効果を不足ではなく増加させる取り組みが必要不可欠といえるでしょう。

虫歯は4~6歳にかけて急増する

虫歯の発生率は年齢と共に変動します。

特に4~6歳は、食欲が一気に上昇するのに対し、動きが活発で歯磨き時にしっかりと時間をかけられないというお悩みが増える時期でもあります。

4歳未満であっても、2歳児では34%、3歳児になると66%以上と全体的にみた乳歯の虫歯の発生率はけして低くはありません。

予防するためには、それより前の1歳児の段階からの適切な歯ブラシやフロス等の使用が望まれます。

フロスは何歳から始めるべきか

先程“1歳児の段階から”と申し上げましたが、一本でも歯が生えたらフロスや糸ようじは始めるべきです。

一本だけでは隣接面は存在しませんが、大切なのは早い段階から刺激に慣れさせることであり、習慣づけることでお子様もその必要性を認知しやすくなります。

一日一回を目安に使用して下さい。

早い段階からの取り組みは、歯磨きを嫌がらない子に育てる秘訣

幼い頃から習慣づける取り組みは、本人に“それをするのが当たり前”という感覚をもたらします。

この感覚が活かされるのが虫歯が急増する4~6歳頃です。

自分磨きのみで終える子も増える時期なので、いかに本人のお手入れレベルが高いかが重要となります。

また、習慣づけることは2~3歳に起こるイヤイヤ期の虫歯対策においても、非常に効果的です。

歯がゼロでもできるトレーニング

新生児の頃からできるお口の中のトレーニングとして効果的なのが、お母さんの指に水を湿らせた清潔なガーゼを巻き付け、それで歯の生えてくる歯肉をなぞるという方法です。

主に歯ブラシの刺激を嫌がらないようにという目的で行われますが、お口の中に物を入れるという意味ではフロスも同じです。奥に入れすぎないよう注意しながら、優しくなぞってあげましょう。

年齢別でみる適切なフロスのタイプ

隣接面の清掃という用途は同じであるものの、種類が多いフロス。

「どれを使っていいのか分からない!」という方も多いのではないでしょうか。

フロスの種類をそれぞれのメリット・デメリットも含めてご紹介いたします。是非、お子様にあったフロスでお手入れしてあげて下さいね。

1歳~小学校低学年《ホルダー付きフロス(糸ようじ)》

歯が生えてきてらまず試して頂きたいのが、ホルダー付きのフロスで、一般的にいう糸ようじと呼ばれるものです。

よく見る取っ手が白のシンプルなものから、子供が喜ぶカラフルで動物がデザインされたものもあります。

持ちやすく、自分でも操作がしやすいため、初心者でも簡単に使う事ができますが、フロスの使用範囲が狭いので、他の部位の汚れが付着したまま別の部位へ使用することになります。

よって、“どの部位にどれだけ汚れが付着していたかの判断がしにくい”というのがホルダー付きフロスの欠点といえます。

小学校高学年~成人《ホルダー無しのデンタルフロス》

ホルダー無しの指に巻いて使用するタイプが、歯科医院でも良く使われるデンタルフロスです。

一ヶ所ごとに通す範囲を変えられるので、どこの部位にどのような問題があるかを知る事ができます。(出血や虫歯の有無、金歯や銀歯といった補綴物の適合具合など)

しかし一方で、指に巻き付けて、その上使用する範囲を指先で操作するテクニックが必要になるため、人によっては慣れるまでに時間がかかります。

ホルダー付きでは通しにくい奥歯の清掃に非常に適していることから、奥歯の虫歯が発生しやすくなる小学校高学年ぐらいからの使用が望まれます。

ワックス付きとワックス無し

商品の中には、フロス部分にワックスがついているものと、ついていないものが存在します。

ワックス付きは、滑りを良くする効果がワックスにはあるため、歯と歯の間に通りやすくなっていますが、糸一本一本がワックスで覆われているので、ワックス無しに比べると清掃効果が若干劣ります。

ワックス無しはその逆で、清掃効果は高いですが、ワックス有りと比べると若干通しにくくなっています。

使用効果としてはそこまで大きな差はありませんので、お好みでご選択下さい。(ワックス有りは、ミントやレモンなどフレーバー付きなものも存在します。)

フロスや糸ようじを使用する際に守ってほしいこと

お母さんがしてあげるフロスのやり方によって、お子様のフロスへのイメージは大きく異なります。健康なお口を維持するためにも、本人のお口の中への意識は高めなくてはなりません。お手入れが“イヤ”ではなく“楽しい”になるために大切な5つのポイントをまとめました。

一方的に無理にやらない

虫歯予防に必死になりすぎて、一方的にやろうとするお母さんは、実は意外と多いです。「虫歯を発生させたくない!」というお気持ちは分かりますが、一方的なやり方はお子様を苦痛にさせてしまい、それが原因でフロスに対してマイナスなイメージをもつ恐れもあります。

嫌がる理由は様々で、フロスを強い力で通して歯肉を傷つけてしまっていたり、もう既にお口の中の刺激に苦手意識がついてしまっているという可能性もあります。

後者の場合であれば、いかに“必要性”を認識してもらえるかが重要となってきます。

お子様だけにするのではなく、お母さんやお父さんなど家族の方が実際にフロスを使っている所を見せてあげましょう。

子供の持つ好奇心を利用する

お子様のもつ好奇心をくすぐってあげましょう。子供は、目に見えるものにすぐ興味を持ちます。代表的なのが、小学校の歯科検診でもよく実践される“歯の染めだし”ですね。
子供は自分が納得しなければ、なかなか進んでやりません。「それをすることで、どんな事が起こるのか」を示してあげる必要があり、フロスの場合であれば歯と歯の間に挟まった食べカスや少しでも色のついた汚れを見せると効果的です。

鏡の前で行う

子供の興味を引き付ける方法として効果的なのが、現状を子供に把握させる鏡を使った方法です。好奇心をくすぐる上、何が行われているかを把握することができるので同時に安心感をもたらします。

鏡の選び方

理想としてはお子様自身に鏡を持ってもらうのが良いのですが、注意すべきは持たせる鏡の大きさです。大きければそれだけ、お口以外の周りの様子も鏡に映ってしまい、それが原因でお子様の興味が分散されてしまいます。できるだけ、お口の中が見える範囲の小さめのものを選ぶようにしましょう。

横になっている時は、鏡は持たせない

また、寝転がって持たせるとお顔の上に落してしまう恐れがありますので、座った状態で(できれば後ろから)お手入れしてあげるのがベストです。

座った状態でお口の中全てをお手入れするのは困難なので、鏡を見せている間は前歯だけをしてあげて、「今度は奥歯をやるね」と一言伝えて寝転がってもらいましょう。

フロスを使用するタイミングを厳守する

フロスを使用するタイミングを適当にしてしまうと、フロスに対して“余計”というイメージがついてしまいます。

余計なことはしたくない!と考えるのは、大人だけでなく子供であっても同じです。

いつもより時間がかかる嫌なものというイメージがつかない為にも、一日一回寝る前の歯磨きでフロスを使うやり方を徹底しましょう。

終えた後は、必ず「ありがとう」の一言を

「ありがとう」の言葉はとても不思議な力をもっています。

どんなに泣きわめいて、嫌がっても、最後にその一言を言われれば「自分は頑張れたんだ」という気持ちになります。

そしてそれが、本人の自信に繋がるといわれているので、実際に歯科医院でも治療後のお子様に対して「ありがとう」はよく使います。

歯磨きが終えた後は、満面の笑みで「ありがとう!」「よく頑張ったね!」と褒めてあげて下さいね。

まとめ

いかがでしょうか。

隣接面の虫歯は、歯ブラシだけでは防げない厄介なものですが、フロスを使用することで発生率を大幅に減らすことが出来ます。

今回お伝えした“守ってほしい事”を是非実践して、楽しく虫歯予防に取り組んで頂ければ幸いです。

一人でも多くのお子様が、フロスに慣れ親しんで下さることを心から願っています。

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